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オープン教室の音環境づくり

オープンプランの学校は、子ども達の学習と活動の幅を広げ、従来の教室というイメージを超えた空間の魅力を感じさせます。さまざまな活動を通して“学ぶ場”にふさわしいフレキシビリティを備えた空間として、日本では今後もオープンプラン型の教室(以下オープン教室)が定着していくというのが大勢の見方でしょう。しかし、音環境の視点からみると、隣同士の教室の音が筒抜けになってしまうという問題が懸念されます。

オープン教室は歴史的にはイギリス、アメリカで登場したものですが、音響的問題を理由にオープン教室は破綻したと捉えている国も多く、音響の国際的な場では日本の状況は奇異なものとさえ受け止められています。一方、日本の教育関係者にはオープン教室は好意的に受け入れられているようです。実際にオープン教室を使っている教員に話を聞くと、教室の音が互いに伝わりあうことの利点さえ指摘されることもあります。音響的には一見不利なオープン教室で、不要な音によって生じる弊害を防ぎ、必要な音だけを活用した教育を行うことはできるのでしょうか?

このコラムでは、オープンプランの小学校での実態調査の結果をもとに、オープン教室の教育現場において音環境がどのように捉えられているのかをご紹介します。

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