「オープンスペース」「オープンスクール」「オープンプラン」って?
学校を研究対象とする我々の間で、「オープンスペース」という言葉は、かなり強い特定のイメージを持った言葉として認識されているように思います。少なくとも私はこの言葉を聞くと、真っ先に(学校の)教室から連続的に広がる学習空間をイメージしてしまいます。しかし同時に、この言葉は当然、学校建築専用の言葉などではなく、一般に使われる用語であるということも認識するのです。改めて、辞書で「オープンスペース(open space)」を引いてみるとそこには、「都市や敷地内で、建物のたっていない土地。空地。」「オープン・スペース、空地、広場、空間」とあります。「オープンスペース」はそもそも、屋外空間を指している言葉なのです。何に妨げられることもなく広く開かれた開放的な(openな)空間(space)。そういう意味を持つこの単語がどうして学校における多目的な学習(屋内の)空間を表す言葉として使われるようになったのか、ここで考えてみようと思います。