オープンスペースの活動場面
ここでは、近年全国的に見ることができるようになってきたオープンスペースを持つ学校の、ある学年のユニットです。このオープンスペースの中で子どもたちがどのように学び、どのように過ごしているのかを覗いてみてください。
登校時
子どもたちが,元気に学校にやってきました.まずは自分の教室に入り友達との楽しいおしゃべりの時間です。
朝の会
先生たちがやってきました。学年みんなでオープンスペースに集まって、今日一日の学習の予定を確認します。まるで、学年を3人の先生が担任しているようです。
1時間目
まずは、ホームルームの教室で国語のお勉強。オープンスペースの学校でももちろん、通常の一斉講義型の学習は行われています。こうした学習活動に支障のない教室の計画、音環境の計画は最低限の条件といえます。
2時間目
1組は音楽室へ移動してしまいました。音楽の授業など音の出る学習は、音を出しても他の教室に迷惑にならないよう、教室を移動して行います。
クラス毎の学習でもグループ学習や調べ学習の場としてオープンスペースは使われています。
休み時間
広いオープンスペースでは、こどもたちが走り回ったり、暴れたりしてしまうのではないかとご心配される先生がいらっしゃいます。しかし、オープンスペースは広い空間ではなく、様々な機能を持つ小さなコーナーの集まりです。それぞれのコーナーで、こどもたちは思い思いの活動をして過ごします。
3時間目
総合的な学習の時間 まずは学年で一度集合して、今日の作業について確認し合います。学習テーマに応じて分かれたグループで、調べ物を行ったり、PCで画像を編集したり、発表の練習をしたり、とそれぞれがやるべき活動、学習に応じて、こどもたちは場所を選んで展開します。
4時間目
各グループでつくった成果を基に、関連テーマ毎のセッションに分かれての発表会です。同時に1つの空間を共有しながら、このような学習シーンを作り出せるのもオープンスペース型の学習空間のメリットといえます。
少人数指導
算数や国語で導入されるようになりつつある、「少人数学習指導」や「習熟度別指導」などの学習活動においても、オープンスペースは学習空間として活用されています。
給食
このように、オープンスペース型の小学校では、その空間を活かして多様な学習が展開します。こうした多様な活動を想定し、学習環境を整備することはこれからの学校建築設計の場において非常に重要なことであることが分かります。
Comments
コメント頂きありがとうございます.
施設展での展示は、この記事と、音響に関してはオープン教室の音響性能(http://school.ouen-dan.com/sb/log/eid7.html)の記事がほぼ同等の内容となっています.
今後ともよろしくお願いいたします.
去年の学校・教育施設展で学校づくり応援団の展示ブースに
立ち寄った時に、壁に貼ってありました資料ですか?
立ち止まって拝見してたのですが、すべて読めなかってので、ホームページ上に掲載してあったので、良かったです。